小さい頃、正義のヒーローの
今でいうフィギュアをねだったことがある。
だけどサンタさんがくれたのは
その敵役のフィギュア。
何でそう思ったのかは分からないけれど、
仕事終わるのが遅かったから
きっと売り切れてたんだ…
って、何故か察した。
父は早朝から深夜まで仕事してたから。
敵役のフィギュア、全然嬉しくなかった。
あと、恐竜のロボットみたいな
当時流行ってた玩具をねだったこともある。
サンタさんが運んできてくれたのは
その類似品みたいな玩具。
本物はきっと高かったんだと思う。
友人達からは「偽物じゃん!」って
バカにされて笑われた。
悔しかった。
クリスマスが嫌いになった。
小学校二年生のとき、サンタさんに
もう来るな!ばか!って手紙を書いた。
何でそんなことしたのか分からないけど
とにかくそんな手紙を書いた。
うちにツリーは無かったから
それを父に手渡したことは覚えてる。
その時の父の気持ちはどうだっただろう。
いま考えても胸が痛い。
とにかく、その年から
サンタクロースは来なくなった。
当たり前だよね。ごめんなさい。
小学校高学年になって
初めて友人宅で開催される
クリスマスパーティーに呼ばれた。
すごくでかい家の裕福な友人宅。
紙で作った帽子を被らされて
全員で謎の歌を歌わされた。
あれは何だったんだろう。
いま思えばキリストの歌とかかな。
知らなかったから歌えなかった。
ケーキもチョコレートも
ポテトチップスもコーラも
全然食べる気になれなくて
ほとんど手をつけなかった。
チキンも全然うまくなかった。
くそつまらなかった。
家に帰ると晩ごはんは恒例の手巻き。
すごく美味しくてめちゃくちゃ食べた。
マヨネーズたっぷりかけて
たまごとかツナとか。
何かね、それ食べながら
こっちがいいや!って思ったんだ。
クリスマスのBGMも流れてないし
ダイニングテーブルもないし
クラッカーもデザートもないし
サンタさんももう来ないけど、
こっちの方が全然クリスマスだった。
そしてその夜はさ、
何時間でもファミコンしていいぞ!
ってお許しが出たりして。(笑)
狭い部屋で素敵感ゼロの
普段の晩飯みたいな
殺風景なパーティーだったけど、
思い返してもあったかくて
楽しかった思い出しかでてこない。
何か貧乏臭い話になっちゃったけど
そんなクリスマスの思い出。
君も寝ちゃったし退屈だし
何となく書いてみましたよ。
素敵な夢をみていますように。
今年も残りあと何日かだねー
SILENT YARITORI
ちゅーへの手紙
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