君が眠るまで

君のお腹、下腹部あたりに
そっと手をあてて暖めたい。
動かさずに、ただあてるだけ。
手はいつだって汗ばむくらい熱々だから
その腹痛もきっとすぐに
柔らかくほぐされるように
ゆっくり氷が溶けるように
消えていくんじゃないかって思うから。

やがて眠くなった君に
作り話を即興で聴かせたい。
まるで羊を数えるだけのような
全く意味も内容もないお話。
終わりのないストーリーを延々と
君が落ちるまでただ囁くように。

そして眠ってしまった君の髪を撫でて
おでこに触れて、頬にキスして
ただそうやって君が知らない君を
飽きるまで堪能したい。

いやらしいことは君が明日起きてから
思いきりふたりで楽しんだらいい。
いまは君が眠るまで
ただ君の一日を優しく、
だけど無理やり終わらせるように
君のそばに寄り添っていたい。

おやすみちゅー、また明日ね。

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SILENT YARITORI

ちゅーへの手紙