夜汽車は走る

梅雨の六月、連日の雨。
クーラーの効いた部屋、
冷たいハイボール。
君のまだ少しおぼつかない指から鳴る
「夜汽車は走る」が心地よくて
胸がぎゅって切なくなる。

乾いたギターの共振。
指先に集中し過ぎて少し不注意な歌声。
地声に近い穏やかさと優しさと危うさが
もう何千回も聴いてるのに
それでもまた今日も心を掴む。
曲が変わるたびに
違う表情を見せる君の声に、
今夜もまた惹かれてどうしようもない。

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SILENT YARITORI

ちゅーへの手紙