乾いた草を濡らす
雲の優しさ
交わることのない大地への
唯一できるプレゼント
漂うように、流れるように
だけどいつも大地のその上で
溢れた涙を受け止める
大地の優しさ
交わることのない雲への
唯一できる恩返し
とどまるように、包み込むように
だけどいつも空を追いかけながら
どうせ神様なんていないから
奇跡なんてあり得ないなら
触れてくれるその手だけ
君のその体温だけ
信じていたい、ただそれだけ
互いが紡ぐ不協和音は
いつも誰かを濡らし怒らせるけど
それはまるで優しい嘘にも似ていて
だけど時に残酷で
誰かの偽りを剥ぎ取って
誰かの体を冷やし痛めつけて
そんなの分かってるけど
それでも世界は続くから
選んだのは二人だってそのことが
いまはたまらなく救いだから
水滴一粒一粒から伝わる君への
ありがとうを大事に
おやすみなさい
SILENT YARITORI
ちゅーへの手紙
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